WEBデザイナーが転職サイト・転職エージェントをうまく活用するポイントは?
転職を成功させるというのは、自分のやりたい仕事ができ、自分に合った企業で、待遇も良く働けるということだと思います。
それを実現するには、まずは数多くの求人から自分が働きたいと思う会社を見つけなければいけません。
そのためWEBデザイナーの転職も、できるだけ多くの求人案件をみていくことが必要になるため、転職サイトと転職エージェントとの両方を利用することが望ましいと言えます。
また、同じスキルや経験を持つWEBデザイナーでも、転職サイトや転職エージェントの使い方次第では、転職活動の結果に大きく差が出ることもあります。
ここではWEBデザイナーが理想の転職を実現するために、転職サイトと転職エージェントをうまく活用する方法をご紹介するので、これから転職を考えている人は是非参考にしてください。
転職サイトと転職エージェントを利用する前にやるべきこと
転職を考えているWEBデザイナーが、転職サイトと転職エージェントに登録する前にやっておきたいことは、職務経歴書とポートフォリオの作成です。
これは作成にある程度時間もかかりますし、転職の成功を握る鍵にもなりますので、在職中に完成させておくのが良いです。
WEBデザイナーの職務経歴書とポートフォリオの作成の仕方を簡単にご紹介します。
職務経歴書の作成
職務経歴書はこれまでの経歴をわかりやすくまとめ、なおかつそこから自分のスキルをアピールできるものが好ましいです。
» Webデザイナーの職務経歴書サンプルと書き方のポイントは非常にわかりやすくまとめられているので、参考にすると良いと思います。
表内のWEBサイトのキャプチャーは、スペースを取るようでしたらなくてもよいと思います。
ここで紹介されている職務経歴書サンプルの一番の良い点は、「達成実績」が書かれていることです。
「達成実績」には、例えば「1ヶ月でデザインとコーディングを完了した」とか「サイトをリニューアルしたらアクセス数が50%アップ」「デザインを変更したら売り上げが1.3倍に」など具体的な数字を入れることが重要です。
ポートフォリオサイトの作成
WEBデザイナーの転職でいちばん重要なのはポートフォリオと言ってもよいです。
ポートフォリオは書類審査や面接の合否にかかわる大切なものなので、しっかりと作成することをおすすめします。
ポートフォリオサイト自体を自分で一から作成するのも良いですが、簡単にポートフォリオを作れる無料のWEBサービス(一部有料)があるのでこちらを使うと簡単に見栄えの良いポートフォリオサイトが作れます。
» 便利すぎる!ポートフォリオ作成サービス8選まとめ
特に「Portfoliobox」や「strikingly」は、直感的な操作で人気のポートフォリオ作成サービスなのでおすすめです。
WEBデザイナーが転職サイトを上手に利用するポイントは?
職務経歴書とポートフォリオサイトの作成が終わったら、転職サイトに登録していきましょう。
このサイトでもWEBデザイナーにおすすめの転職サイトをランキング形式でご紹介しているので、参考にしてください。
» WEBデザイナー向けのおすすめ転職サイトランキング
ここではWEBデザイナーが転職サイトを上手に利用するポイントを挙げていきます。
職務経歴欄はできるだけ詳細に
転職サイトの職務経歴欄を記入していく際は、基本的には自分で作った経歴書をベースにコピペで記入していきます。
特に職務経歴の内容を詳しく書くことで採用側に興味を持ってもらえるので、情報をたくさん載せていく事は重要になります。
今はWEBデザイナーが不足しているので売り手市場といえますが、それでも人気企業だったり待遇が良い企業では、若干名の求人募集に対して何十人も何百人も応募があります。
そうなると、採用側は応募者の経歴書一つ一つすべてを読んで確認していきながら人材を探しているということはまずありません。
情報量も少なくアピールポイントのない職務経歴は、はじかれてしまう可能性が高くなってしまいますので、例えば「案件の一部分制作した」とか、「企画から参加した」というような情報も盛り込んでいったほうが良いです。
また、ポートフォリオサイトのURLは、自己PR欄かわかりやすい部分に必ずに記載しておきましょう。
実務経験が少ないもしくは未経験の方は、自己PR部分に「独学での学習を進めている」等アピールポイントを書いておくといいと思います。
重要なキーワードを入れる
また、採用側は転職サイト上でキーワードで検索をしていることもあります。応募者のレジュメからある特定の条件やキーワードで絞って、その条件で出てきた方だけを実際クリックして画面の中で確認していくという作業をしています。
ですから、職務経歴の中に重要なキーワードがあることが大事になります。
例えば「WordPress」とか「jQuery」「スマートフォンののコーディング」などの自分の持っているスキルのキーワードは、できるだけたくさん経歴書の中に盛り込んでおくことが良いです。
最終ログインも重要
最終ログインの日にちも非常に重要です。
その転職サイトにいつアクセスしたかという情報は記録に残るので、ログインをした日が近い日であれば、その求職者の人が積極的に転職活動をしているというメッセージにもなります。
転職サイトに登録したあと全くアクセスをしないという事は、企業やエージェントに検索されないというリスクがあり、スカウトメールも来なくなってしまいます。
大手転職サイトは最低でも週に1回は更新されるので、週に1回は転職サイトにアクセスをして求人情報のチェックをすることをおすすめします。
スカウトも上手に活用する
転職サイトは職務経歴や自己PR欄を記入しておけば、企業からのスカウトメールが届きます。
特にWEBデザイナーは人員不足の会社も多いので、スキルが高い人は多くのスカウトメールがくることになります。(全く関係のない業種や転職エージェントからのスカウトメールも非常に多くきますが、これは基本的に無視でよいでしょう。)
行きたい業種のスカウトメールが数多くきているなら、それはその登録者の市場価値が高いということです。面接確約等の高い条件でのスカウトがきているならなおさらです。
ただ、気をつけておきたいのがスカウトが来たからといって、それを全て鵜呑みにして舞い上がらないことです。
スカウトがきたので応募したら書類選考で落とされることもありますし、採用を確約するものでは決してありません。
スカウトメールの数は、登録者の市場価値を知るバロメーターになりますが、あくまで目安と思っていたほうが良いです。
以上、転職サイトの利用の仕方にもいくつか注意点がありますので、採用側はどういった使い方で人材をさがしているのかというところまで考えて、転職サイトを利用すると書類選考が通る確率が上がるのではないかと思います。
WEBデザイナーが転職エージェントを上手に利用するポイントは?
転職エージェントとは人材紹介サービス(会社)の別称で、転職希望者に対して転職活動の一連を無料でサポートしてくれる会社のことです。
なぜ無料でサポートしてくれるかというと、転職エージェントは人材を募集している企業と求職者をマッチングさせて、求職者がその企業に入った場合、紹介料として報酬を得る仕組みになっているからです。
転職エージェントも職務経歴書とポートフォリオがあれば、それをサイトにコピペする形ですぐに登録することができます。
登録が終わると、多くの場合がエージェントのオフィスに行って担当者と面談することになります。(エージェントによっては電話やスカイプ面談もあります)
未経験者などWEBデザイナーとしてのスキルレベルが低い人は、紹介する案件がなくサービスを利用できないこともありますが、エージェントによってその基準は違ってくるので諦めずに何社か登録してみるとよいでしょう。
このサイトでもWEBデザイナーにおすすめの転職エージェントをランキング形式でご紹介しているので、参考にしてください。
» WEBデザイナー向けのおすすめ転職エージェントランキング
それでは、WEBデザイナーが転職エージェントを上手に利用するポイントをご紹介します。
職務経歴書やポートフォリオの添削してもらう
職務経歴書やポートフォリオは、第三者の目で評価してもらいたいものです。
特にクリエイター専門転職エージェントのコンサルタントであれば、WEBデザイナーが企業側にどういったものを訴求すればいいかわかっていますし、何よりたくさんの登録者の職務経歴書やポートフォリオを見てきているので、それらと比較して改善点があれば指摘してくれます。
数社エージェントに登録すれば、おのずと職務経歴書やポートフォリオはブラッシュアップされていきます。
自分と合わないコンサルタントは変更する
転職エージェントを利用すると、ほとんどの場合、専任のコンサルタントがサポートしてくれます。
ただ、担当するコンサルタントによってサポートに大きく差がでてきてしまい、知識や経験の無いキャリアコンサルタントだと、登録者の転職条件や要望をうまく把握できずに、希望しているのと異なる求人案件を紹介してしまうこともあります。
知識や経験不足と感じたり、自分と合わないコンサルタントが担当になった場合、そのエージェントの窓口に相談すればコンサルタントを変えてもらうこともできます。
コンサルタントによってサポート内容は大きく変わる場合があるので、担当になったコンサルタントが自分に合わないと思ったらすぐに変更依頼をすることをおすすめします。
■良くないコンサルタントの特徴
自分がそんなに興味がない企業も勧めてくる
転職エージェントはほとんどの場合、登録者を企業に入社させることでその企業から報酬を受け取っています。
ですので、エージェントやコンサルタントによっては、希望に沿わない企業でも、面接をとりあえず受けるように言ってくることがあります。
転職はあまり理想だけを追ってもうまくいかないことがあるのですが、行きたい企業のビジョンがしっかりしている人には合わないコンサルタントです。
■クリエイティブ業界/IT業界に詳しくない
WEBデザイナーはクリエイティブ職なので、クリエイティブ業界もしくはIT業界に詳しい人でないと、特に仕事内容についての細かい部分が伝わらない可能性があります。
そうすると希望の仕事内容を伝えているのに、見当外れの求人を紹介されたりします。
WEBデザイナーの仕事の流れや仕事内容についての知識がない人は、変更してもらったほうがよいでしょう。
■対応が遅い
転職はスピードとの勝負でもあります。
タッチの差で企業が内定者を出してしまい、求人を締め切ってしまう場合も考えられます。
もちろん自分のタイミングでそうなったのなら仕方ないですが、コンサルタントの反応が遅くて応募に間に合わなかったら悔やみきれません。
対応の遅いコンサルタントは要注意です。
紹介してくれる求人で自分の市場価値がわかる
ほとんどの転職エージェントでは、面談をしたその日に登録者のスキルや希望条件に合った求人を紹介してくれます。
エージェント側も内定をもらう確率が全くない企業の紹介はする意味がないので、紹介される求人がある程度自分のスキルに見合ったものといえます。
つまり、エージェントから紹介される企業の求人を見れば、自分がWEBデザイナーとしてどれくらいのレベルにいるかということがわかるということです。
もちろん紹介された企業全てに選考が通らないこともありますが、そういった場合は、エージェントのコンサルタントと相談しながら、条件の範囲を広げて求人に応募していくのが良いでしょう。
求人票では読み取れない企業の実情も知ることができる
転職サイトでは、求人に応募する企業の雰囲気や実際の残業時間等の情報が少なく、例えば残業時間など実際のものとは違う時間が書いている場合もあります。
転職エージェントで紹介してもらう求人票には、それらの情報が転職サイトに比べて細かく書いてある場合もありますし、書いてなくてもエージェントのコンサルタントに聞けば企業の実情も分かる場合があるので、気になる点は遠慮なく聞いてみるとよいでしょう。
特にWEBデザイナーの場合は企業によって残業時間は大きく変わってくるので、応募前にリアルな情報を知ることができるのは、企業とのミスマッチを防ぐことができます。
非公開求人を含め良質な求人を紹介してもらう
転職エージェントはほとんどが非公開求人という一般の転職サイトに掲載していない求人案件を持っています。
ここには有名企業や待遇の良い求人も多いので、その案件を紹介してもらえるのはエージェントならではのメリットです。
給与の交渉、面接日の調整、面接対策等をしてもらう
転職サイトからの応募だと企業側との面接、待遇の交渉はすべて自分で行うことになります。
エージェント経由で申し込むと、自分では言い出しづらい給与の交渉や入社日の設定も代行して進めてくれます。
またエージェントによっては、過去の事例から企業ごとに面接対策まで行ってくれます。
二人三脚で転職活動を進められる安心感を持てる
転職活動はどうしても孤独の戦いなので、書類選考が通らなかったり面接で何度も落ちてしまうと、気持ちが落ち込みがちで不安になったりすることもあります。
転職エージェントを利用すれば、担当コンサルタントと電話やメールでやり取りをしながら一緒になって転職活動を進められるので、精神的にも支えになることも多いです。
転職エージェントと転職サイトどちらもメリット・デメリットがあるので両方うまく活用することが大事です。
転職活動は人にもよりますが、本格的に活動開始してから2~3ヶ月で決まることが多いです。
その期間集中して転職活動をしたいなら、目安として転職エージェント2〜3社登録して、転職サイトは5サイトはチェックしておきたいところです。
転職エージェントは、WEBデザイナーなどクリエイティブ系に特化したエージェントを使うのがベストです。
このサイトでもWEBデザイナー向けの転職サイトと転職エージェントのおすすめランキングを掲載しているのでよろしければ参考にしてください。
» WEBデザイナー転職サイトランキング
» WEBデザイナー転職エージェントランキング