WEBデザイナーが年収500万円以上稼ぐには?
「求人ボックス」によると、WEBデザイナーの平均年収は約427万円という結果がでています。
日本においてすべての職業の平均年収は約420万円程度とされているので、WEBデザイナーという職種は他の職種と比べて平均的な年収を稼げる職業といえます。
現在WEBデザイナーとして仕事をしている人で、大企業やある程度給与が良い会社に勤めている人は20代でも年収500万円という数字は達成できる数字です。
また基本給が安くても残業代が出る会社では、たくさん残業すれば年収500万円は超えてくるのではないかと思います。
一方で、なかなか給料が上がらなかったり、残業代がでない会社で働いている人は30歳を超えても年収が500万円に達していない人もいます。
ここでは、現在WEBデザイナーとして働いていて、年収が500万円未満だけど年収500万円以上を稼ぎたいという人に向けて、年収を上げる5つの方法をご紹介いたします。
会社でキャリアアップする
会社でキャリアアップする方法はリスクは少ないですが、現在働いている会社においてキャリアアップする環境が整っている場合に限ります。
WEBデザイナーの場合、専門性を高めていってWEBデザイナーとしての評価を上げていく、もしくはWEBディレクター等にキャリアアップしていくのが一般的です。
または、リーダーやマネージャーなどマネジメントスキルを付けて、キャリアアップしていくという方法もあります。
年収500万円を目指すには、会社内でスキルを認められて給与に反映してもらわなければいけないので、時間がかかってしまう可能性が高いです。
企業の昇給額は平均で5,000円程度
企業の平均昇給額は5,000円程度が一般的なので、1年で6万円ほどになります。役職手当等がつかないと、順調に昇給し続けても5年でも30万円しか上がりません。(ボーナスを含めるともう少し上る可能性はあります)
現在400万円以下で大幅な昇給があまり期待できないのであれば、年収500万円を超えるのはかなり厳しいかもしれません。
また、社内での人間関係や上司との相性等もあるので、それらを考慮しても居続けるメリットがある場合は現職の会社で頑張ってみる価値はあるのかなと思います。
転職する
WEBデザイナーという職種は、残業が多いのに残業代が支払われていないということもよくあることです。
また、前述のとおり、給料も安く昇給も見込めないため、現職の会社で働き続けても年収が500万円に届かないということもあります。
WEBデザイナーとしてのスキルがあるのに、評価されない(給与に反映されない)場合は、思い切って転職を考えてみても良いかもしれません。
自分がWEBデザイナーとしてどれくらいのスキルを持っているかというのは、何回か転職してみないとわからないことかもしれません。
WEBデザイナーとしてのスキルが無いのに、会社を辞めてしまうと、さらに待遇の悪い会社に転職してしまうということにもなりかねません。
まずはじめに、転職サイト等の求人内容を見て、どれくらいのスキルがあればどれくらいの給料をもらえるのかをチェックしてみることをおすすめします。
そして自分には他の会社から評価されるような武器(スキル)が無ければ、在職中に少しずつでも勉強してスキルアップをすることも重要です。
スキルアップと年収の目安
WEBデザイナーはスキルアップをすれば必ず年収は上がり、年収500万円も目指せます。
会社によって仕事内容や給料は異なるので一概には言えませんが、WEBデザイナーのスキルと年収の目安は、
- 簡単なデザイン(バナー等)と基礎的なコーディングができる→年収250〜350万円
- 小規模サイトのデザイン・コーディングができる(レスポンシブ、スマホのコーディング含む)→年収350〜500万円
- 上記のスキルにJavaScript(jQuery)等の実装、マーケティングやディレクション等プラスアルファのスキル→年収500〜600万円
多くのWEBデザイナーの年収は250〜500万円に含まれていると思います。
年収500万円を超えるとなると、デザイン・コーディング以外にプラスアルファのスキルが必要になってきます。
コーディングが得意な人は、JavaScriptを覚えてフロントエンジニアよりの仕事に転職すると、年収は100万円くらい上がる可能性は高いです。
こういったエンジニアのスキルと年収の関係は、そのスキルの需要がどれだけ高いかで決まります。
転職サイトをチェックしていればおおよそわかってくるので、参考にしつつ、自分が興味のある分野のスキルを伸ばしていくとおのずと年収も上がっていくでしょう。
転職には転職エージェントをうまく活用する
また、クリエイター専門の転職エージェントに登録すると、その人のスキルに合った案件を紹介してくれるので、自分のWEBデザイナーとしての市場価値はどれくらいなのか知ることができます。
転職サイトや転職エージェントを利用して情報収集し、自分のスキルレベルを知ってから本格的に転職活動をするのが良いと思います。
場合によっては数回の転職が必要になるかもしれませんが、現職より待遇がいい会社、もしくはスキルが上がる会社に転職することによって年収500万円を目指していくとよいでしょう。
このサイトではWEBデザイナー向けの転職エージェントをご紹介しています。
» WEBデザイナー向けのおすすめ転職エージェントランキング
副業する
転職するリスクが取れない人、いろいろな仕事をしてWEBデザイナーとしてのスキルを上げたい人は、副業をしてみるのも良い方法です。
最近は副業OKのところも増えてきましたが、副業禁止の会社もあるので、注意が必要です。
副業禁止でも会社にバレない方法もあるので、副業の確定申告ガイド|20万円超から始める手順やバレない方法等の記事を参考にしてみてください。
特にWEBデザイナーは副業としてできる仕事は数多くあり、おすすめの副業はいくつかあるのでいくつかご紹介します。
WEBサイトやバナーの制作
WEBデザイナーとして働いている人は、デザインやコーディングのスキルがあるはずです。
そのスキルを活かしてランサーズ等のクラウドソーシングサービスで、個人で仕事をとってくるという方法です。
もちろん、知り合いや人脈から仕事をとってきても良いです。
クラウドソーシングサービスでの仕事はWordPressでのWEBサイト制作やLP制作、バナーの制作が多くあります。
クラウドソーシングサービスで受ける仕事はあまり報酬は高くないものが多いですが、スキルアップに繋がり、報酬ももらえるという点ではWEBデザイナーにとってやりがいのある仕事と言えます。
ただ、個人で仕事を取るということは責任も全て自分にかかってくるので、納期を守ったり要望に合った制作物を納品するといったことは守ることが必須です。
こういった仕事を続けると、制作スキルの他にもクライアントとのやりとりのスキルもつくのでおすすめです。
稼げる金額はスキルや作業量にもよりますが、現職の仕事をしている人は平日夜か土日での作業になると思うので、月5万円/年間60万円というのが目安になるのではと思います。
ブログサイトの開設
書くことが得意な人はブログをはじめて見るのも良いかもしれません。
内容はWEBデザインに関することでも、趣味に関することでもなんでも良いです。
勉強のためにもサイトは「アメブロ」などの無料ブログではなく、自分でサーバーを借りてドメインをとることをおすすめします。
レンタルサーバーは普通のプランだと年間5,000円程、ドメインも年間1,000円程度なので、それほど高くはありません。
記事を書いていって、「Googleアナリティクス」や「Google Search Console」等の解析ツールを使って、どういった記事が検索で上位に上がるかを勉強するとSEOに関する知識もつきます。
お金を稼ぐという面では、作ったサイトに広告を貼るというのが一般的です。
自分でサイトを立ち上げる場合、すぐには検索に上がってこないことが多く、サイトのジャンルにもよりますが、50記事〜100記事程書いてやっと収入が発生するといったことが多いです。
根気がないと続けられない作業ですが、検索で上位に入ってくれば、収入も月に10万20万とどんどん増えていくこともあります。さらに上も目指すこともできますし、一度上がれば何もしないでも毎月ある程度の広告収入を得ることも可能なので、そういった点では非常に魅力的です。
WEBデザイナーの場合、サイト制作はできることが多いので、記事の作成に集中できるのもおすすめできる点です。
YouTubeチャンネルの開設
最近の副業で盛り上がっているのがYouTubeです。
YouTubeは動画なので、WEBデザイナーとあまり関係ないと思われますが、サムネイルの作成や動画内のキャプションなど、WEBデザイナーの作業と関連するものもあります。
特に動画は今後さらにいろいろな場所で見られるようになると言われているので、今から勉強しておくとWEBデザイナーにとっても役に立つことになると思います。
こちらもブログサイト同様、すぐに収益化するのは難しいですが、一度バズってしまえば収入も月に10万円以上というのは難しくないです。
新しいものにチャレンジしてみたいという人にはおすすめです。
派遣で働く
派遣で働くことの最大のメリットは働いだ時間だけ収入につながるということです。
正社員で働いていると、給料に月◯◯時間の残業が含まれる「みなし残業」や、何時間残業しても残業代がでないということもあります。
特にWEBデザイナーなどクリエイティブ職には、残業に対して賃金がきちんと支払われるといったことが少ないのが現状です。
派遣で働くと、「時給×1.25(割増率)×残業時間」分の賃金が必ず支払われます。
また、午後10時から午前5時までも「時給×1.25(割増率)×労働時間」で時間外の手当てがつくので、遅くまで残業すると給与に上乗せされることになります。
派遣で働くとどれくらいの年収になるの?
時給1,500円で残業なしの場合の年収は
1500(時給)× 8(時間)×20(日)×12(ヶ月)=288万円
時給2,000円で毎日1時間残業した場合の年収は
基本の賃金が、2000(時給)× 8(時間)×20(日)×12(ヶ月)=384万円
残業代が2000(時給)× 1(残業時間)×20(日)×12(ヶ月)×1.25=60万円
合計すると、384+60=444万円になります。
時給2,500円で毎日1時間残業した場合の年収は
基本の賃金が、2500(時給)× 8(時間)×20(日)×12(ヶ月)=480万円
残業代が2500(時給)× 1(残業時間)×20(日)×12(ヶ月)×1.25=75万円
合計すると、480+75=555万円になります。
時給2,500円のWEBデザイナーの派遣案件多くありませんし、それなりのスキルも必要です。
現実的に派遣のWEBデザイナーが年収を500万円を超えさせるためには、仕事は高めの時給で残業をある程度の残業をしないと達成できません。
派遣と副業を組み合わせる
前述の通り、派遣だと働いた分の賃金は必ず支払われますし、定時で帰ることができれば空いた時間で副業等の仕事もできます。
派遣と副業を組み合わせれば、年収500万円も難しい数字ではありません。
特にザービス残業が多く年収も上がらない会社で正社員として働いている人は、派遣で働くことも検討する価値はあります。
» WEBデザイナー向けのおすすめ派遣会社ランキング
フリーランスになる
WEBデザイナーはフリーランスの案件も多くあるので、年収を500万円以上にしたいなら思い切ってフリーランスになるという方法もあります。
報酬が高い客先常駐案件
フリーランスだと自分で仕事を受注して家で作業するということもできますが、年収500万円以上を目指すなら、企業に常駐して業務委託として働くこと(客先常駐案件)がオススメです。
この契約だと、フリーランスといっても社員とあまり働き方は変わらずに、普通に契約先の会社に出勤して定時になったら帰るという感じになります。例えば月に140時間から180時間といった具合に〇〇万円といったように、時間で報酬が発生するので、案件が終わらなければ報酬が支払われないということはないです。
月の報酬は正社員と比べても非常に高い金額に設定されていることが多いですし、もし、月に180時間より多く働いたらその分の報酬はあります(140時間より少なかったら報酬から減らされます)。
WEBデザイナーのフリーランス報酬は?
WEBデザイナーの客先常駐案件の報酬は、40万円から65万円程度のものが多くなっています。
WEBデザイナーとして1年〜2年以上の実務経験があれば、月に50万円程度の案件を受注できることも難しくありません。
月に50万円の案件を受注できれば、年収にして600万円なので、年収500万円を大きく上回ります。
フリーランスとして働くので副業も全然問題ないので、副業も同時にすれば年収700万円、800円という数字も十分可能です。
フリーランスのデメリットも
フリーランスは会社に所属しないので、年金や保険を自分で支払い、確定申告も自分で行わなければなりません。
正社員の場合、厚生年金は会社が半分負担してくれているのが普通ですが、フリーランスだともちろんそれも無くなります。
このようにフリーランスになるデメリットはありますが、それを考慮しても、WEBデザイナーの業務委託案件の報酬の高さは非常に魅力です。
WEBデザイナーの客先常駐案件は、エージェントを通して仕事を受注するのが普通なので、まずはエージェントに登録して、自分のスキルだとどういう案件を紹介してくれるのかを確認したり、税金等フリーランスで働くことの不明点等をいろいろ聞いてみることをオススメします。
» WEBデザイナー向けおすすめフリーランスエージェントランキング
WEBデザイナーが年収500万円以上稼ぐ方法5つをご紹介しました。
WEBデザイナーはいろいろな働き方を選びやすい職業です。
自分に合ったやり方で年収500万円を目指してください。