履歴書の志望理由
志望理由欄は履歴書の中でも重要で、かなり個人差が出るところになります。
志望理由の書き方については、大きく分けて2つあります。
1つは自分本位のスタンスで書く書き方で、もう1つは応募する会社本位の書き方です。
自分本位のスタンスの書き方というのは、例えばWEBデザイナーの応募でいうと、私は「デザインが好きだから」とか「WEB制作の仕事に携わりたいから」という観点で書かれたもので、それに対して会社本位のスタンスの書き方というのは、例えば「WEB制作のスキルを活かして、御社に貢献できるから応募した」という書き方です。
志望理由の書き方としては基本的にはどこかのマニュアルから引っ張ってきたような無難な定型的な表現で書いてしまうよりも、自分の本心や本音をベースにして自分の言葉で表現した方がいいと思いますが、このスタンスという点について言えば仮にそれが本音であったとしても100パーセント自分本位のスタンスで書くことは避けなければいけないです。
なぜなら、企業が人を採用するのは、その企業に貢献してもらって利益をもたらしてもらう為だからです。
決してその人本人が満足したり、自己実現をさせるためではないのです。
なのに志望理由で、「デザインが好きで、どうしてもデザイナーとして働きたい」など一見力を入れて書かれているようであっても、よく見ると自分の本位のスタンスに偏ってしまっていて、会社側の視点で書かれていない志望理由は多いです。
そういう人は自分本位の考え方をする人で、組織貢献というのを第一に考えられない人はなんだなと思われても仕方がないことです。
履歴書の志望動機の欄で求められているのは、その応募した会社を志望する理由であるので、その会社ならではの要素を入れて書かないとダメです。
なのに、自分側の記述ばかり書かれていたら、そもそもその節問に答えていることにならないわけです。
ですので、応募する会社の求人ページに書かれている「仕事内容」や「求める人材」をよく読んで、その会社に貢献できるスキルをアピールしながら志望理由を書いていくのがいいと思います。
例えば、グラフィックデザインの経験がある人なら、「WEBにデザイナーとしての経験と、グラフィックデザインで培ってきたデザインスキルで御社に貢献できるから応募した」と書くと、特に紙媒体も手がけている会社に応募するときは大きなアドバンテージになります。
またWEBデザイナーの転職の場合は、ポートフォリオも重視されますので、ポートフォリオの内容が充実している場合には、その会社に合わせて変えていくといいです。
ポートフォリオの内容があまりない場合でも、応募する会社がとても行きたい会社であれば、その会社で求められるようなデザインや、WEBのスキルを使ったサイトを作ってポートフォリオに追加すると採用される確率は上がっていくと思います。
履歴書をひととおり書き上げたら、志望理由欄を会社本位の考え方で書けているかどうかとポートフォリオの内容を、必ず確認してもらいたいと思います。